今日は青空が広がり乾いた風が吹いて秋が訪れているのを感じていました。
もうすぐ秋分の日。昼間と夜、陽と陰の時間の長さが同じになり、この日を過ぎると陰が増えていきます。中国の古代思想には、すべての事物の中に表と裏、促進と拮抗というような陽と陰が存在しつつ統一されている、という概念があります。
昼間は陽が多く夜間は陰が多くなります。昼間よく動くと夜よく眠りやすくなるように、身体の中でも陰陽の平衡をとろうとしているようです。
これから増えてくる陰は、寒い、重い、暗い、内向き、静かなど秋冬から受けるイメージと重なりますね。秋や冬になると家の中に暖色系のものを取り入れたり暖かい素材や色の服を着たりするのも、陰陽のバランスをとろうとしているのかもしれません。そう考えると北欧のカラフルなファブリックは楽しくなるような柄や明るい色合いで陽を増やし、長い冬を陽気に過ごせるようにという願いが込められているようにも思います。
秋は変革の季節とも言われています。自分を見つめたり見直したりするのによい時期。たとえば今年の夏までを振り返り、この秋冬をどんな風に過ごされたいか思いめぐらしてみるのもいいですね。