今日は冬至です。冬至と言えば日本ではかぼちゃを食べてユズ湯に入る風習がありますね。
冬至は陰陽の陰が最も高まる日ですので、温める性質のもつかぼちゃとユズを使って陽を補うことができます。かぼちゃは江戸時代にカンボジアから伝来した際に、カンボジアが原産地であると間違って伝わりカボチャと名前が付いたようです。
かぼちゃは甘みがあり温性で潤す作用があり、ビタミンEが含まれているので血液の循環を良くしてくれます。また、胃腸の機能を高め、ユズとともに気を巡らせる働きもあります。ユズの皮からは精油がとれるほどの香りの成分が含まれ、漬物やお雑煮などの料理に少量入るだけでユズの香りが立ち上がりますね。ポン酢も柚子胡椒もお鍋などの料理に良い風味を与えてくれます。
冬に食べられる温州ミカンも弱めの温性で潤す性質を持ちます。皮は陳皮という生薬になり、気を巡らし胃腸機能を調え湿邪を除きます。陳皮は例えば香蘇散、補中益気湯、六君子湯、平胃散など漢方薬の多くに入っています。
冬至だけでなく、冷えを感じた日や体を動かさない日などに、身近にある温性の食べ物を摂ることで身体を整えることができそうですね(^^♪