数年前の夏に、出かけた帰りにふと、お花屋さんに置かれているお花に目が止まりました。涼しげな表情で少しはかなげな感じがするそのお花、クレマチスはしばらくの間、我が家の玄関前で微笑んでくれました。
クレマチスはフラワーレメディとして使われているのですが、使うお花は原種のもので、現在お花屋さんなどで見られるものとは異なります。花が咲き終わると、雌しべが伸びて白くて長い羽毛が見られるようになります。まるでお爺さんのあごひげのようにも見えるため、和名の一部に仙人草という名前が入っています。その羽毛と共にふわふわと種子が運ばれて繁殖していきます。
クレマチスは夢や空想の世界が好きでその世界に浸っている人に、現実へ目を向けられるように助けてくれるレメディです。
その他、地に足がつかない、現実への興味が薄れてぼんやりとしてしまう、また、気を失ってしまった時にも現実へと引き戻してくれます。
もともと持っている想像力や創造力を、現実的にどのようにしたら可能になるかを見出せるようになります。
クレマチスは、ふわふわとした夢の世界と現実とをつないでくれる頼もしいお花なのです。