新緑のまぶしい中、少し重たい空気が次の季節を連れてきているようです。
雨の日は心が静かになり、何かに集中したり内面を見つめたりしやすいように思います。
日本列島は、周りを海に囲まれているので湿度が高くなりやすく、私たちはそのような環境の中で過ごしています。湿度が高くなることで、身体が重く感じる、食欲が落ちやすい、頭が重い、関節が痛いなどの、症状が出ることがあります。
外の状態と同じように、身体の中でも水分(津液とも言います)が多い状態なのです。
そのような時は、水分摂取を控えめにする、体を動かして汗を出すと楽になってきます。
また、水分を出しやすくする食物、身近なものではきゅうり、冬瓜、緑豆、黒豆を取り入れることもできます。同じように水分を出しやすくする生薬、例えば茯苓、沢瀉、猪苓、蒼朮、白朮、防已などいくつかを組み合わせた、五苓散、六君子湯、防己黄耆湯などの漢方薬もあります。
そして、胃腸の働きが弱ると運ぶ力が落ちて、水分が溜まりやすくなりますので、胃腸に優しくすることも大切になるでしょう。