今の時期は秋に咲く薔薇が見られ、春から夏に咲く薔薇とは少し漂う雰囲気が異なるように感じます。6月から8月に咲くワイルドローズは実からローズヒップがとれて食用やハーブ療法に使われ、お花と茎と葉はフラワーレメディに使われます。ワイルドローズは発芽するのに2年もかかるようで、レメディのマイナスの状態をあらわしているようにも思えます。
全てにおいて諦めているような、自分の意志では状況を変えられないと思い、気力や感情や関心が無くなっている状態のとき
病気などつらい体験をして、そのつらい感情を感じないようにしているとき
仕方がない、しょうがない、人生ってこんなものだよ…と思うとき
ワイルドローズは自身の中に情熱や意欲があることを思い出させてくれます。
疲れて何もかもが灰色に見えていた世界に、鮮やかな色を取り戻してくれます。
ずっと昔にあきらめて心の奥底にしまい込んだ思いや情熱が出てくるかもしれません。
感情を麻痺していないと生きてこれなかった胸の内にそっと光を灯してくれるのです。
生きる喜びや内なる情熱を再び呼び戻す、あたたかなフラワーレメディなのですね。