そっと寄り添う薬箱~自然からの贈り物~

心、感情、フラワーレメディに関すること等を綴りたいと思います。

陰と陽

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今日は青空が広がり乾いた風が吹いて秋が訪れているのを感じていました。

 

もうすぐ秋分の日。昼間と夜、陽と陰の時間の長さが同じになり、この日を過ぎると陰が増えていきます。中国の古代思想には、すべての事物の中に表と裏、促進と拮抗というような陽と陰が存在しつつ統一されている、という概念があります。

 

 

昼間は陽が多く夜間は陰が多くなります。昼間よく動くと夜よく眠りやすくなるように、身体の中でも陰陽の平衡をとろうとしているようです。

 

これから増えてくる陰は、寒い、重い、暗い、内向き、静かなど秋冬から受けるイメージと重なりますね。秋や冬になると家の中に暖色系のものを取り入れたり暖かい素材や色の服を着たりするのも、陰陽のバランスをとろうとしているのかもしれません。そう考えると北欧のカラフルなファブリックは楽しくなるような柄や明るい色合いで陽を増やし、長い冬を陽気に過ごせるようにという願いが込められているようにも思います。

 

 

秋は変革の季節とも言われています。自分を見つめたり見直したりするのによい時期。たとえば今年の夏までを振り返り、この秋冬をどんな風に過ごされたいか思いめぐらしてみるのもいいですね。

 

 

 

次に活かす

 

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セイヨウトチノキマロニエ



もうすぐ十五夜ですね。

私はお月様もお団子も好きなのですが、なぜか毎年のように十五夜を忘れてしまい、気づくとお月見をせずに秋が過ぎていくことがよくあります。(^^; 

 

このように同じようなことや同じ失敗を繰り返してしまうとき、望まないパターンを繰り返してしまうとき、力になってくれるフラワーレメディにチェストナットバッドがあります。

 

チェストナットバッドはセイヨウトチノキマロニエ)の新芽から作られます。

セイヨウトチノキは高さ20mから30mの落葉高木で、新芽はろうのような物質で覆われ、新しいエネルギーを取り入れてどんどん成長していきます。

 

チェストナットバッドのエッセンスは、日常の経験から学ぶ能力と気づきの質を高めてくれます。同じ過ちを繰り返す人に、失敗から教訓を得て、将来に活かしていくことができるよう導いてくれます。それまで繰り返してきたパターンを捨てて、自己の殻を打ち破り、内なる資質を開花させることができるよう助けてくれるでしょう。(花と錬金術 東昭史著より引用)

 

成長の早い新芽は経験を肥しとして次に活かせるように導いてくれる、温かなフラワーレメディなのですね。

 

 

 

お話を丁寧にお聞きしてご自身に合ったフラワーレメディをお選びしております。

ご覧になっていない方はよろしければどうぞ。

 

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ゆとり

 

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ツリフネソウ(インパチェンスの近縁種)



フラワーレメディを作ったのはイギリスのエドワード・バッチ博士になりまして、そのバッチ博士が初めてレメディを作ったのが、オニツリフネソウのお花から作られるインパチェンスというフラワーレメディと言われています。

 

バッチ博士は気が短い方で、自分のペースより遅い人たちに対して苛立ちを感じやすい性格だったようです。行動や頭の回転が速いため一人で進めた方が早く終えられると考えることもあったのかもしれません。

また、私たちも普段の生活の中で早くしなければ、と焦ることやいらいらすることがあると思います。お子さんに対して早く早く、と言いたくなるときもあるでしょう。

 

そんなときに、インパチェンスが役立ってくれます。

 

 

オニツリフネソウは夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせ、成熟した実に触れると破裂して中の種が勢いよく吹き飛びます。インパチェンスという名前はimpatientに由来し忍耐がないという意味で、このお花の特徴を表しています。

 

少しの刺激で反応するちょっと短気なお花は、気持ちを落ち着かせ他の人のペースを受容できるよう助けてくれます。

ゆとりを持って過ごせるようになるでしょう。

 

 

 

 

 

癒し

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本棚を少々整理していましたら、北村薫さんの本の表紙に描かれている白いお花に目が留まりました。花びらを6枚持つ白く美しいお花、オオアマナという植物を連想しました。

オオアマナは太陽の光に敏感で、朝遅い時間に花が咲き夕方の早い時間に閉じ、11時の貴婦人と呼ばれることもあるようです。

また、神話も残されておりイエスキリストが誕生した際に天から贈られたお花とも伝えられています。

 

 

自分にとってショックなことが起きたとき、そしてその出来事から今も何か影響を受けていると感じるときにオオアマナのお花から作られるスターオブベツレヘムというフラワーレメディが役に立ってくれます。

ショックなことが起きて心が傷つきひりひりしたところに、似たような状況が目の前に現れてさらに傷ついてしまうこともあります。また、そのような状況に対し敏感になってしまうこともあるでしょう。

 

そのようなときにスターオブベツレヘムは傷ついた心を慰め癒してくれるよう助けられます。似たような状況に出合っても落ち着いていられるようになります。

その辛かった出来事が何かを教えてくれていると感じる日が来るかもしれないですね。

 

 

純粋さという花言葉を持つ真っ白なお花は、純粋なゆえに敏感なのでしょう。

スターオブベツレヘムは痛みや悲しみを癒し、さらに未来を創っていける光のお花なのだと思います。

  

相手を思う

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夏の終わりから秋にかけて咲くお花にヒースがあります。種類が多く千以上にものぼるそうですが、バッチフラワーに使われるのはスコッツヘザーのお花と枝になります。

 

話し好きで自分のことをたくさん詳しく話をしたくて、長い時間おしゃべりをしていたいと思うとき。聞いてくれる相手の都合など考えにくくなっているのでしょう。

もっと私の話を聞いてほしいと聞いてくれる人を求めているとき、注目してほしいと思うとき、ヘザーのフラワーレメディが助けてくれます。

 

不安に思ったりや寂しさを感じていたのかもしれません。

ヘザーによって、自分へ向かっていた意識が他の人にも向けられ、気配りができたり相手の話を聞いたりできるようになります。

 

また、他の人との時間が充実したものとなるため、あなた自身、他の人に対する気配りや優しさ、伸びやかな社交性が自分の中に育っているのを実感できるはずです。さらには、人の関心を必要以上に求めなくなり、ひとりの時間も楽しめるようになるでしょう。(バッチフラワーブック 白石由利奈著より引用)

 

 

自由に

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この夏着なかった服はあるかなとタンスを開けたら、外出用の服が数枚奥の方で眠っていました。着ないのもかわいそうな気がして、外出するしないにかかわらず数日前から着るようにしました。

 

デザインにより作業しづらいなどありますが、なかなか楽しく、最後に着たのがいつだったか忘れてしまったワンピースを着て気分転換になったり、好きな柄が入った服を着て楽しい気分になったりしています。

 

同じように来客時など特別な時に使用していた食器も、普段の食事にも使うと食卓が華やかになり、おもてなしを受けているように感じることもあります。大切なお客様のためにと用意した物を自分のためにも使うことは、自分も大切に扱うことにつながると思います。

 

外出用とか来客用とか用途を決めずにいると自由で楽しくなります。

そして、今あるものに目が向けられ満たされた気持ちを感じありがたく思えてきます。

そして、服も食器もそのほかの物も、きっとたくさん大切に使われたら喜ぶのではないかなと思います。(^^♪

明るさ

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いつの間にか蝉の声が聞こえなくなり静けさがやってきて、こうやって夏が終わっていくのだなぁと感じています。日が沈むのが少しずつ早くなり夏が終わるころになると、何故か物悲しい気持ちになることがあります。陰陽の陰が増えて、気持ちが落ち着いてくるのは自然なこととも言えるでしょう。

 

菜の花によく似ているお花で、ノハラガラシという種がからしになる植物があります。夏に黄色のお花を咲かせ、種とお花からマスタードというフラワーレメディが作られます。

 

理由がないのに憂鬱な気持ちになり、気持ちがふさぎ込み物悲しくなるとき、何でこんな気持ちになったのだろうと不思議に思うこともあるでしょう。このような時にマスタードが助けてくれ、気持ちが楽になり心に明るさを取り戻してくれます。

 

暗く沈んだ心に、あの黄色い花が象徴するような、明るく楽天的な気持ちをもたらしてくれます。日々の生活に喜びがよみがえり、あたかも天の国に住まうかのように、心は幸福な気持ちで満たされるようになるでしょう。(花と錬金術 東昭史著より引用)

 

 小さな可愛らしいお花にこんなパワーが備わっているのですね。