そっと寄り添う薬箱~自然からの贈り物~

心、感情、フラワーレメディに関すること等を綴りたいと思います。

原点

小道を歩くと木々の隙間から柔らかな陽が射し、見上げると優しい青色の空が広がっていて、その空間にいるととてもほっとして、ずっとここにいたいと思うほどでした。

この感覚は何かに似ていると思っていたら、昔のことがよみがえってきました。

 

それは学生時代、当時学んでいたこととは異なる分野に興味が湧き、自分がいる場所はここではないと感じて苦しくなったことがありました。授業の内容は頭に入ってこないし、悩んでいても時が過ぎていくだけで不安と焦りを感じていました。そんな中、家族や周りの人に話をしても否定的な答えが返ってくるばかりで、ますます孤独を感じていました。

そしてある日、初めて相談室に足を運んだのです。目の前に座っているその人は小さな声で話す私の話を、ずっとずっと静かに聴いてくれました。何も言わずに最後まで聴いてくれたのは初めてでした。いつの間にかぽろぽろと涙を流す私。優しい言葉や慰めの言葉ではなく、ただただ聴いてくれて受け止めてくれた安心感から流れた涙でした。帰りの電車の中でずっと泣いていたのを今でも憶えています。

 

受け止めてもらえるってこんなに安心するのだな、分かってくれる人が一人でもいれば人は前を向けるのだと、このとき感じたことでした。そして、この経験が今につながっているのだと思います。今年、心理カウンセラー(聴くプロ)を取得し心理カウンセリングをさせていただいていますが、お話を聴く仕事をしたい気持ちは長い間持っていたのだと改めて思います。

 

自分の内面を人に話すことはとても勇気のいることです。見ないようにしていたいと感じることもあるでしょう。それが悪いことでも弱いことでもありません。そういう時期なのだと思います。だから、お話に来られた方には最大限の敬意と感謝の気持ちを持って全力でお聴きしています。そして、目の前の方に全力投球できるよう、自分を整え、学びやトレーニングを積み重ねていきたいと思っています。

 

とても久しぶりのブログでしたが、読んでくださる方がいらしたら本当にありがたいことで、とても嬉しく思います。