エネルギー
今日は風が強く一段と寒い日でしたが、晴れ間にはお日さまの暖かなエネルギーを感じることができました。
太陽の国と称される国を含む地中海地方は、夏は日差しが強く乾燥しやすい所です。この乾燥に強い土地でも元気に育つ植物にオリーブがあり、5000年前から栽培されてきました。
実からとれるオリーブ油は料理に使われ、また皮膚を保護したり炎症を防止したりと外用で使うこともでき、私たちに多くの恵みをもたらしてくれます。
オリーブのお花からフラワーレメディ(バッチフラワー)が作られます。
オリーブのエッセンスは、疲労のあまり心身ともに消耗しきった人に使われます。精神的にも肉体的にも苦しんできて、何かしようと思っても、それに必要なエネルギーが枯渇してしまっている状態です。そのために、とてもつらい毎日を過ごしている時に用いられます。
(花と錬金術 東昭史著より引用)
疲れているのに何とか身体に鞭を打っているのかもしれません。休養が必要な場合もあるでしょう。また、闘病中で疲れきっている時にも用いられます。
オリーブによって活力や元気を取り戻し、気持ちが穏やかになるとともに意欲が湧いてくることでしょう。
平和の象徴とされるオリーブ、エネルギーが湧き、心に平和をもたらしてくれるでしょう。
おおらかに
今日は5月に咲く淡いピンクがかった白色のお花を咲かせる、野生のリンゴの木のお話です。リンゴの木の原種の一種であるクラブアップルの実は4㎝ほどで解毒作用があり、アップルサイダーなど食用としても使われています。お花と葉のついた枝からレメディが作られます。
細かいところが気になりきちんとやらないと気が済まない。
必要以上に手を洗ったり掃除をしたりしている。
周りからの影響でけがれたように感じる。
自分の容姿や性格、また自分自身を好きになれず受け入れられない。
といったような自分の外側や内側に対し不快感があり、それを取り除きたいと感じているときにクラブアップルを使うことができます。
クラブアップルにより物事をおおらかに受け止められるよう助けてくれます。
あるがままに、ありのままの自分を受け入れられるようになります。
日本人は自己肯定感が低い人が多いと言われています。
様々な要因はあると思いますが、周りに配慮する、周りに合わせる、周りに迷惑をかけないように、というまず周りを考えるという風潮が一つの要因なのかもしれません。
そのように考えることで規則や規律を守ることなどにつながるのですが、一方で自分の気持ちを表し受け入れてもらうという経験が少なくなり、自己肯定感が育ちにくくなると考えられます。
また、自分の気持ちや意見を表しても否定されると、自分の思いを抑えてしまい表現するのをやめてしまうでしょう。
気持ちをそのままに受け入れられることで安心感が生まれ、そう感じる自分を受け入れることでどんな自分でも良いのだと思え、自己肯定感が育まれるのではないかと思います。
交流を楽しむ
ここ2,3ヶ月は人と会う機会が増えた方もいらしたのではないかと思います。
忘年会をひかえている方もおられるでしょう。
久々の集まりに楽しみだな、ワクワクするなと感じるときもあれば、気が重いなぁ、ちょっと面倒だなぁと感じることもあるかもしれません。
人と一緒に過ごすより一人で過ごす方が気が楽だと思う。
人から干渉されるのが苦手で、自身も他人の領域に踏み込むことはしない。
人と交流するのにストレスを感じる。
このような状態にウォーターバイオレットを使うことができます。
5月から6月に咲く薄紫色のお花を咲かせるウォーターバイオレットは、流れの緩やかな水路や池など水の中で育ちます。好む環境が難しい植物で、お花からフラワーレメディが作られます。
どこか寂しげでそれでいて凛とした姿が印象的なお花です。
バッチ博士はウォーターバイオレットの性質を持っている人をこのように説明しています。
非常に控えめで、物腰が静かで、無口で穏やかな話し方をします。
独立心がたいへん強く、有能で、独立独行の人です。
ウォーターバイオレットにより、
心を今までよりオープンにできるようになり、他の人との交流を前よりも楽しむことができるようになるでしょう。人と過ごしていても、前より気疲れしないようになります。そして、自分の時間と空間を大切にしながら、人との時間も充実させていけるようになります。
(バッチフラワーブック 白石由利奈著より引用)
人との交流を通して、分かち合ったり貢献したりすることで喜びを感じられ、
人生がより豊かになることでしょう。
夜明け
バッチ博士のフラワーレメディ(バッチフラワー)は、太陽法か煮沸法のいずれかで作られますが、煮沸法で作られたレメディは試練と関連するものが多いように思います。
セイヨウクリのお花から作られたスウィートチェストナットも煮沸法で作られたレメディであり、どん底に突き落とされたような状態に用いられます。
追いつめられたようなひどい絶望感を感じている。
生きているのがつらい。
八方ふさがりの状態で希望がない。
張り裂けそうな悲しみを感じている。
とても苦しくてつらく、消えてしまいたいと思うかもしれません。
うつ状態やうつ病時にこのように感じることがあることでしょう。
スィートチェストナットのエッセンスを必要としている人も、生き方そのものの変化が求められます。彼らの苦悩の原因は、今までの人生観や価値観が通用しなくなり、行き詰っていることにあります。
(花と錬金術 東昭史著より引用)
このような状態からスウィートチェストナットは救いの手を差し伸べてくれます。
スィートチェストナットは、つらく苦しく深い絶望を感じる時に、今までのものの見方を新しい見方に変えることで、希望の光が見えてくるのです。
そして、その経験があったから今の自分がある、明けない夜はない、と言える日が訪れることでしょう。
植物の秘めた力
昨日も晴れて、水彩絵具で描いたような淡い色の空が広がり、少し冷たく乾いた空気がとても心地の良い日でした。
フラワーレメディ(バッチフラワー)を続けてくださっている方からお話を伺っていますと、マイナスの状態がフラットになり、フラットからさらにプラスの状態になっていくことにこちらが驚くことがあります。
例えば気持ちが落ち着いて穏やかになり、さらに前向きな気持ちを持たれて行動をされている、といった日々の生活も以前と変わってきているということが、数か月通して目に見えるように感じられるのです。
こちらがご本人に合ったレメディをお選びして、穏やかな状態に保たれるだけでも本当に良かったなと思うのですが、もう少し続けることでさらに良い変化をもたらし、ご本人のペースで日々を楽しまれるようになり、いつの間にかストレスが減っていたことに気づかれたりするのです。
的確にレメディを選ぶことの大切さと、植物の秘めた力を改めて感じさせてもらえた日になりました 。
分かち合う
雨の朝、しっとりと濡れた道に小さなどんぐりが無数に落ちています。雨の音に混じってわずかに音を立てながらどんぐりが転がっていきます。見上げると大きなナラの木がそびえ立っていました。寿命が数百年もあると言われるナラの木、たくさんの歴史を紡いでいるのですね。
ヨーロッパナラも40mほどになる大きな木で、春に花を咲かせ秋にはどんぐりを実らせ、さまざまな動物や虫たちが集い、住み家や食糧を提供します。
そして雌花からオークというフラワーレメディが作られます。
このような状況はありますでしょうか。
限界を超えてまで一人で頑張り続けている。
体力的にも精神的にも休んだ方が良いのに自分の任務や役割を果たそうとしている。
とても頑張っておられ一生懸命努力をされている頼りになる方ですが、このままでは倒れたり病気になったりするかもしれません。何か兆候が身体や心に現れても休むわけにはいかない、と頑張り続けることもあるでしょう。助けを求めることにためらいがあるのかもしれません。
オークを摂ることによって、一人で抱え込むのではなく周りの人たちと共に分け合いながら、時には休みリラックスできるよう助けられるでしょう。
オークのエッセンスを必要とする人が、周りの人たちのことを本当に守りたいと思うならば、何よりも自分自身を大切にしなければなりません。オークのエッセンスは、困難な状況に直面しても頑張り続ける人に対して、自分の限界を受け入れることができるように助けてくれます。彼らにとって、それこそ真の勇気と呼べるものではないでしょうか。(花と錬金術 東昭史著より引用)
普遍的な愛
11月も下旬にさしかかり、時の流れの速さを感じています。
あと一か月あまりでクリスマスを迎えるのですね。
ヨーロッパではクリスマスには西洋ヒイラギをを飾り、イエスキリストの生誕を祝います。西洋ヒイラギは5月に白い花を咲かせ、冬には赤い実を実らせます。葉には棘があるために葉がうねり、太陽の光をよく吸収し、また光を反射させて日の当たらない葉に光を届けます。西洋ヒイラギのお花からホリーというフラワーレメディが作られます。
人に対して怒りを覚える、不信感をもつ、嫉妬している、嫌悪感がある、憎しみを感じる。人間なら誰でも起こりうる感情です。動物にもあることでしょう。
このような感情で苦しいときにホリーが助けてくれるのです。
このホリーによって、心が寛容になり、苦しみから解放されると同時に、忘れかけた、本来誰もが持っている普遍的な愛の感情が心に戻ってくるのです。(バッチフラワーブック 白石由利奈著より引用)
西洋ヒイラギの葉が他の葉に光を届けるように、光を、愛を届けることができるでしょう。
怒りについて
怒りの感情の奥には別の感情が潜んでいることがあります。それは、分かってもらえない寂しさや誠実ではない対応をされた悲しさなどで、怒りを感じることで自らを守っているとも言えます。そのような潜んでいる感情をそうだよね、そう感じるよね、と受け入れていくことで怒りが和らいでくることもあるように思います。