今でも鮮明に思い出す、2011年3月11日は東へと移動していた日でした。
揺れを経験したあとしばらくは、少しの揺れや音に反応している自分がいました。
そんな風に怖かった経験から私たちは、揺れや音、暗闇などストレスのきっかけになるものに敏感に反応するもので、それは人によってさまざまです。
ショックな出来事があった時に、鮮明に憶えていることもあれば、自分が何をしたのかなどほとんど憶えていないこともあったりします。
また、急に耳が聞こえなくなったり、食べ物の味が分からなくなったり、においを感じられなくなったりなど、身体に異変が起こることもあります。
私自身、大切な人が空へ帰り、月日が大分経ってから悲しむことができたように、
悲しいとかつらいとか怖いなどの感情を止めないとやっていけないから、しばらくは感情を感じられなくなることもしばしば起こります。
このようなことは自分を守るために起きていることで、そうなることが悪いわけでも心が弱いわけでもないのですが、そんな自分を責めてしまう人もいるかもしれませんよね。
なので、大人だけでなく子供もこのようなことを少しでも知っていると、そのような経験をした人に対して優しく見守ることができると思いますし、何より自分自身が当事者となった時に、今の自分を理解する助けとなるのではないかと思っています。
心の授業を皆が受けられるような世の中になったらと願っています。