そっと寄り添う薬箱~自然からの贈り物~

心、感情、フラワーレメディに関すること等を綴りたいと思います。

心を満たす


今日は雨が時折降り、空気を柔らかくしてくれました。

今年から受けている講座の最終日に、自分へのおにぎりを作るという課題が出ていました。栄養面や色彩心理などを取り入れて、皆さんのそれぞれの想いが込められた、どれもとても素敵なおにぎりプレートでした。

私自身、おにぎりを握っているときにこの一年間を振り返り、人の優しさが作り出す居心地の良さや見守ってくれた人たちなど、今いる環境のありがたさを感じましたし、勇気を出して行なったことや、それらが喜びへと繋がっていることなどを思うと、とても温かい気持ちが湧いてきました。そして、学びを重ねていけたらと願っています。

 

私たちは日々過ごしていると、いつの間にか心がすり減ってくることがありますね。

それは家事や仕事や子育てや介護などの、求められている役割で一日が過ぎるからかもしれません。そして、自分が求めているものに目を向ける余裕がないのかもしれません。

なので時々、本当はどうしたいの?と自分に訊いてあげます。

ひたすら眠りたい、身体を緩めたい、寝転がって雑誌を読みたい、遊びたい、好きなことをしたい、表現をしたい....。

もし、これをしても意味がない、生産的でない、役に立たない、という考えが出てきたらひとまず横に置いて、とりあえずやってみると、たとえ短い時間だったとしても、心が満たされていくのを感じると思います。

 

心が満たされると、今度は周りへと広がっていくことでしょう。

そう、まずは自分を満たすことから、自分を癒すことから。

エドワード・バッチ博士も言っています。"汝自身を癒せ”と。

気忙しい時期だからこそ、そんな時間も大切にしていきたいですね。

あるがままに

 

今日は、あるインドの物語をご紹介します。

 

インドのある水汲み人足は、二つの壺を持っていました。

天秤棒の端にそれぞれの壺をさげ、首の後ろで天秤棒を左右にかけて

彼は水を運びます。

その壺のひとつにはひびが入っています。

もうひとつの完璧な壺が、小川からご主人様の家まで一滴の水も

こぼさないのに、ひび割れ壺は人足が水をいっぱい入れてくれても、

ご主人様の家に着く頃には半分になっているのです。


完璧な壺は、いつも自分を誇りに思っていました。なぜなら、

彼が作られたその本来の目的をいつも達成することができたから。

ひび割れ壺は、いつも自分を恥じていました。

なぜなら、彼が作られたその本来の目的を、彼は半分しか達成する

ことができなかったから。

2年が過ぎ、すっかり惨めになっていたひび割れ壺は、お日様に

照らされ美しく咲き誇る道端の花に気づきました。

水汲み人足は言いました。

「ぼくは君からこぼれ落ちる水に気づいて、君が通る側に花の種を

まいたんだ。そして、きみは毎日、ぼくたちが小川から帰る途中、

水をまいてくれた。この2年間、ぼくはご主人様の食卓に花を

欠かしたことがない。君があるがままの君じゃなかったら、

ご主人様は、この美しさで家を飾ることはできなかったんだよ」

(子どもの心のコーチング 菅原裕子著より引用・一部省略)

 

何度読んでも、胸に染みいるお話です。

 

ひび割れ壺が自分を恥じていたように、私たちは

知らず知らずのうちに自分で自分を苦しめてしまうことがあります。

 

もし、強くあるべきと思っていたとしたら、

そうでない自分を責めてしまうかもしれません。

人は誰でも強い時もあれば弱い時もありますよね。

 

みんなと同じでなければいけないと思っていたとしたら、

みんなと違う自分を否定してしまうかもしれません。

今の自分はこうなんだな、とあるがままに認めていくと、

自分を受け容れていけるのではないでしょうか。

 

そしてひとりひとり違うから、

あなただけの道ができていくのだと思います。

 

原点

小道を歩くと木々の隙間から柔らかな陽が射し、見上げると優しい青色の空が広がっていて、その空間にいるととてもほっとして、ずっとここにいたいと思うほどでした。

この感覚は何かに似ていると思っていたら、昔のことがよみがえってきました。

 

それは学生時代、当時学んでいたこととは異なる分野に興味が湧き、自分がいる場所はここではないと感じて苦しくなったことがありました。授業の内容は頭に入ってこないし、悩んでいても時が過ぎていくだけで不安と焦りを感じていました。そんな中、家族や周りの人に話をしても否定的な答えが返ってくるばかりで、ますます孤独を感じていました。

そしてある日、初めて相談室に足を運んだのです。目の前に座っているその人は小さな声で話す私の話を、ずっとずっと静かに聴いてくれました。何も言わずに最後まで聴いてくれたのは初めてでした。いつの間にかぽろぽろと涙を流す私。優しい言葉や慰めの言葉ではなく、ただただ聴いてくれて受け止めてくれた安心感から流れた涙でした。帰りの電車の中でずっと泣いていたのを今でも憶えています。

 

受け止めてもらえるってこんなに安心するのだな、分かってくれる人が一人でもいれば人は前を向けるのだと、このとき感じたことでした。そして、この経験が今につながっているのだと思います。今年、心理カウンセラー(聴くプロ)を取得し心理カウンセリングをさせていただいていますが、お話を聴く仕事をしたい気持ちは長い間持っていたのだと改めて思います。

 

自分の内面を人に話すことはとても勇気のいることです。見ないようにしていたいと感じることもあるでしょう。それが悪いことでも弱いことでもありません。そういう時期なのだと思います。だから、お話に来られた方には最大限の敬意と感謝の気持ちを持って全力でお聴きしています。そして、目の前の方に全力投球できるよう、自分を整え、学びやトレーニングを積み重ねていきたいと思っています。

 

とても久しぶりのブログでしたが、読んでくださる方がいらしたら本当にありがたいことで、とても嬉しく思います。

歩く

 

朝の冷たさの残る風はお昼前には姿を消し、お日さまがきらきらと輝きながら大地や植物たちを照らし、私たちに暖かさをもたらしてくれました。

 

私たちは何かをしようと思ったときに、以前こうだったから苦手だな、とか昔こういうことがあったから無理だな、できないな、と経験からやめておこう、と考えることがあります。

過去のうまくいかなかったことを思い出して、また同じことになったら嫌だから避けようとするのだと思います。うまくいかなかった、人に笑われた、恥ずかしかったなど、同じ思いをしたくないですから。

 

そこで、どうする?どうしたい?と自分に尋ねると純粋な気持ちが表れたりします。

本当はこうしたい。だけどね...。と思うかもしれません。

 

慣れないことをするときや新しいことをするときなど、過去のことがよみがえり失敗したくない気持ちが出てきて、心の中に冷たい風が吹いてきます。

自分は本当はどうしたいのか心の声をきいていくと、自分の気持ちが見えてきて、ほっとして心が暖かくなっていきます。

 

大切なのは自分の気持ち。

 

不安があってもそれを持ちながら、自分のペースで一歩ずつ歩いていきたいですね。

 

知る

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木蓮の白さに祈るような気持ちが心に湧いてきます。

 

先日、ウクライナの文化研究をされている方のお話を聞く機会をいただきました。

自然をとても愛する人々で、休日には自然豊かな場所で過ごす人たちが多いこと、一緒に食事をすることを大切にし、同じ火で炊いたものをいただくことで仲が深まっていくこと、子供に対する優しさが大きく、地下鉄などではお年寄りが席を立って子供に座らせること。そして、キエフウクライナという言葉はロシア語であることなど教えていただきました。

 

大切だなと思ったのは、国と個人は違うということです。日本にいるウクライナ人もロシア人も日本が好きで日本に住んでいる人たちなのですよね。

 

歴史的背景がそれぞれあり、そこから生まれる考えがあるのですから、分からないこともたくさんあります。だから分からないというところから始めてみよう、少しでも知ってみようと思いました。

 

そして、できないこともたくさんあるけれど、何かできることもあるのではないかと、小さなことでも何かしてみようという思いが湧いてきました。

 

 

ストレス

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澄み切った空気の中、澄んだ鳥の声が聞こえます。静かな時間に鳥たちの声だけが鳴り響き、そして消えていきます。鳥の声も、その間の静寂もとても心地の良いものでした。

 

私たちは日々、さまざまなストレスを感じています。

満員電車だったり、長時間の会議だったり。

今日は早く帰れると思っていたのに別の仕事を頼まれてしまった。とか、きれいに片づけたのにまた散らかってる。とか、やりたくないけれどやらなければいけない。等々、いっぱいありますね。

 

ストレスが重なったり長く続いたりすると、落ち込んだり鬱々としたり、眠れなくなったり食欲が落ちたり又は亢進したり、頭や胃が痛くなったりとサインが出ることもあるでしょう。

 

そんな日々に、自分にとって心地よいものを取り入れてみます。

それは鳥の声や波の音を聴くことであったり、ペットに触れることであったり、湯舟にゆったりつかることだったり、好きな食べ物を味わうことだったり、それぞれあると思いますので、それらを数分でもやってみるようにします。

 

そうすることで、きっと気持ちが変わっていくのを感じられると思います。

自分の時間がなかなか持てない方も、心地よくしてくれるものを少しずつ取り入れていけるといいですね。

 

 

伝える

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家の近くの川を通ると、鴨がゆったりと泳いでいきました。

その中に小さな小さな鴨がいて、その鴨がくるくると回ると同時に白く水しぶきを立てています。

そんな小鴨の動きを親の鴨は気にかけている様子でした。

 

 

子供が成長していく中で、これはダメとかあれは危ないなどと簡単に言えないことがあるのだな、と先日感じていました。

その行為そのものは全く問題がなく悪いことでも何でもないのですが、状況によっては周りの人たちをひやひやさせてしまうもので、どのようにお話したらその子にとって次につながるメッセージになるかしばらくお母さまと一緒に考えました。

 

こうすることで周りの人たちが心配するかもしれないからこうしようね。

時間がこのくらい経ったらこういう風にしようね。などいくつか考えられます。

 

いろいろな言い方がありますが、どうしたら良いかをお伝えしながら、可能ならご本人の気持ちも聞きたいなと思いました。

そして、その後の行動をさりげなく見ていったり、また必要に応じて言葉がけをしていったりして、見守ることで育っていくのですね。

 

相手にどのように伝えたらよいか考えさせていただける、貴重で大切な時間となりました✨